歩きだけでも結構使えますか。
この前、歩きだけでもできたら結構使えるんじゃないですかって聞かれました。(この「歩き」は「搂膝拗歩」のことを指します。)
正直に言いますと、答え難い質問でした。要するに、その結構というのはどの程度の物でしょうか。うちは教室の最初の時間を歩きに使うことにしています。歩きは基本中の基本とも言えます。基本ができましたら、いろいろできるようになるんでしょう。站椿というやり方もありますが、歩きのほうは硬めやすくないので、この面では站椿よりやり易いです。根本から考えれば、太極拳は「陰」と「陽」の武術です。歩きはこれを超えてなくても、欠けてません。歩きをしっかり「陰」と「陽」の練習で進めれば大きな習得になるんでしょう。問題もあります。何時も一つの動きに専念してしまえば、動きの法則を一つに禁固し易いです。単一のパターンしか分からないようになってしまえば、太極拳の無限変化の理りに反します。中心となるポイントは何時も力を抜けるか、何時も中定を守れるかではないでしょうか。
「搂膝拗歩」をしっかり練習できたら、何ができるというのは難しいですね。「搂膝拗歩」はいくつかの典型的な応用法があります。これらを陰陽に基づいて熟練すれば、相手の攻撃に対する攻防にかなり使えるんではないでしょうか。楊露禅も搬攬捶で全てを片付けると言われます。搂膝拗歩についても同様ではないでしょうかね。一つもポイントはなぜ「陰陽に基づいて」でしょうか。それは無限に変化するためです。太極拳は動きがいくら複雑であっても「陰」と「陽」にしかありません。いくら変化しても「陰」と「陽」から離れません。「陰」と「陽」は太極拳の哲理の始点であり、総括であります。
ですから、「陰」と「陽」の動きを以って「歩き」だけを練習していってもかなりの収穫が得られるんでしょう。





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基本中の基本である歩行は、生きる事への総括でもありますね!搂膝拗歩で市街は歩けませんが、意識は持ち歩けますね、ありがとうございました。