閲覧数:351 私はこういうことを聞かれたときがあります: 合気道の観点から見れば、先生はかなり無理な姿勢で大きい力を出したときがあります。なぜですか。例えば、腕を長く伸ばして横に払うなど。梃子がそんなに長いのにどうしてそんなに強い力を出せるんですか。 私はその場で答えました。その概要は以下の通りです。 人は力の大きさを知るには比較を行います。二つの力を比較して、相手側を抑えた力のほうが大きいと認識されます。自分が回る円柱の前に立っている場面を考えてみましょう。円柱は常に自分に近づいてくるほうと遠ざかっていくほうがあります。では、手を差し伸べて押してみることを考えてみます。近づいてくるほうを押せば、円柱の回転にぶつかり、力をいっぱい出してしまいます。逆に遠ざかっていくほうを押してみれば、力を出さずとも手が伸びてしまいます。この中の区別は円柱の回転に従うか否かにあります。 人の身体各部は繋がっているため、一つの全体として考えられます。従って人を円柱として抽象化することができます。体の局部がどの方向に向かっているかはともあれ、体は一つの全体としての運動方向があります。あの方向に従って押せば、人は簡単に崩れます。ここで、一般の押し方との区別を考えてみましょう。一般の押し方はまずは相手に減速させます。相手の速度がゼロになってから、反対方向に加速させます。つまり、自分に必要な力の分は、相手の慣性や推進力などを相殺した上で、相手の退けの動力までも自分が負担します。大変な力ですよね。逆に、回転方向に従った力を使用する場合は、相手を加速することになります。加速させて、相手自身がバランスを保てないほど加速させます。そうすれば、相手は崩れます。この場合は、加速の力のみが必要となります。相手がそもそも同じ方向に回っていますから、どんな小さな力を加えても、加速になります。この物理性質を活用すれば、小さな力に大きく働いてもらうことはできます。他の分野にもこれの類を見えます。例えば、共振です。小さい力を揺れの進行方向のみに作用させつづけることで、大きい揺れを作ってしまいます。物体が崩れるほどになります。共振は凄いです。1940年11月アメリカのタコマナローズ橋は共振で崩壊したことで世界中に有名になりました。太極拳推手の手法の一つは、相手にバランス維持のために守らなければならない身体振動の最大限度を一気に超過させることで相手を崩します。相手の回転方向に従って押すというやり方はまさにこの作用を発揮しています。この場合は、相手は力を出したくても出せない、どのくらい出しても自身の回転の勢いに負けます。丸で押すほうが大きい力を出したような錯覚を受けてしまいます。 話は速いですが、できるまでは頑張らなきゃ。 武術に興味をお持ちの方はぜひ無料体験の方を一度ご利用下さい。 では、一緒に頑張りましょう。よろしくお願いいたします。 1940年11月
1月 1st, 2012
新年になりました。
No Comments, 道場誌, by SifuMao.閲覧数:275 2011年が去り、2012年がやってきました。過去の一年の中に皆様のありがたきご応援を頂き誠に有難うございます。 2011年にいろいろな出来事が発生しました。当会はまだまだ小さいではありますが、皆様の熱いご応援を頂いているため、ギリギリ運営の軌道に乗ろうとしています。 受講者の皆様の殆どは真剣に太極拳にご興味を持ち、習得しようとしていると思います。私も経験を累積し、段々に方法を改善したいと考えております。 皆様のご意見やご要望が時々届いていました。実現できたことがあれば実現できていないこともあります。すぐに実現できないであっても、将来の参考に成りますから、ぜひ引き続きお寄せください。中に他の受講者の方ともっと交流してほしいというご要望があります。当会の講習方式により、この点は確かにちょっと不便です。コースAをうまく利用すれば時々の交流はできますが、範囲はかなり限られるようになります。新たな一年の中に、皆様のご意見をお聞きし、この問題の解消に努力してみようと考えております。 皆様のご様子を拝見し、普段に運動される方とそうでない方はやはり差が大きいです。医学が進み、いろいろ新しい治療法や保健法などがどんどん出てきています。人々の寿命が伸びつづけています。しかし、生存と生活はやはり違います。生活にとって元気は大事でしょう。現代人は自身の鍛錬を怠る傾向が出ているようです。テレビの通販番組もアイデアを変えて似たようなものを通販しつづけています。目に余る運動補助商品で、人々は迷います。迷いの末に有効な運動は器具を必要としていないことは忘れられてしまいそうです。残った方々に走りをされる方は多いでしょ。走りは簡単でお体に支障のない方々はみんなできます。でも走りも問題があります。まずは小さい所にあまりできません。ランニングマシンでもなければ、狭い部屋の中に走る方はやはりあまりいないでしょう。もう一つは走りで運動される筋肉はかなり限られています。運動のパタンも単一です。この様な問題は太極拳にありません。どこでもできます。全身各部の筋肉に多様な運動をさせます。 太極拳はその表面下の中身の特性のため、理解され難い現象があります。なかなか理解できなく、ついつい諦めてしまう方が時々現れます。実際に急いで理解しようとする必要がありません。受講されつづければ、ちょっとずつ悟ってくる日が出てくると思います。人々は太極拳に対する慣れ具合はそれぞれ違いますが、結局、精進してくるのはやはりきちんと受講され続ける方でした。よく休む方はやはり段々に落ちます。では、悟りとは一体なんでしょうか。悟りの一つの実例として一つを挙げます。推手の時、悟りの前はひたすら押すだけでしたが、悟りの後は手が接触するときに自分のバランスがよくないことが分かります。小さい悟りではありますが、確実な精進です。この精進を遂げた方はしっかり受講し続ける方で、決して習得の早いほうではありません。勿論、どうやって皆様により容易に精進できるようにするということは常に私の課題でもあります。 2012年もギリギリの運営になりそうですが、でも頑張っていきたいと考えます。皆様のご応援を引き続き頂ければ幸いでございます。 では、よいお年を〜 よろしくお願い申し上げます。