初心者とは
まだ太極拳の世界に本格的に入っていない練習者のことを初心者とよびます。どこかの会や教室に入った場合は新入りや新入生と呼んだ方がよいでしょう。太極拳の世界に本格的に入るとの意味を簡単に解釈してみます。即ち、太極拳の理屈を概ね理解できた上で、応用できます。あるいは運動の「質」が太極拳らしくなりました、後の修練はこの質を向上させます。初心者段階はこの質を有しません。太極拳の初心者段階は一般に「年」単位で数えられます。詳細の長さは各自の修練によります。
恒久心
太極拳は素晴らしいです。でも、世の中の一般現象は物が良いほど得にくいです。太極拳を練習している人は沢山います。2011年に入って、世の中の太極拳練習者数は既に3億に達成しているそうです。正に世界一人口の多い運動です。しかし、太極拳の真義に辿り着いた人はつねに極小数しか居ないと言われます。太極拳は武術の高峰として、人々に簡単に理解されません。数回乃至十数回の講習を受けた所で、もしどなたが理解できたとすれば、正に天才です。太極拳の精進の道は常に日常の練習の積み重ねにあります。
定期受講
先生が居なければ仕方ありませんが、先生が居る場合はぜひ定期に受講してください。偶に自己練習をより長く励んでから、先生に指摘してもらうことで節約したいという考えをお待ちの方が居ます。不可能と言いきれませんが、成功率がとても低いです。原因は記憶の不完全にあります。自己練習だけ続けば、姿がおかしくなってしまうほうが多いです。一度直されても、自宅に戻ったら数日のうちに元の過ちが回復してしまいます。不定期受講の場合は指導者側がどのように直していくか計画を作れません。結果は進捗が遅れ、修練が長引くばかりです。ですから、修練を着々と進ませるために、定期受講をぜひお勧めしたいです。
平常心
太極拳の本格的修練はその心構えは大事です。一言で言いますと、「平常心」です。どなたでも速く精進したいと考えるんでしょう。しかし、精進という物は小さな地味な努力の積み重ねでできています。今に精進の自分を見たいという考えは修練の妨げになります。落ち込みの原因にもなります。もっとも直接な現象は推手の練習で、何を試しても先生に勝てない、終に自分がダメなんじゃないかと思ってしまいます。とんでもないです。ダメということはありません。人それぞれ習得の道が違うだけです。日々練習していけば、自己の精進を実感できる日はやってくるんでしょう。
楽しみ方
人々はそれぞれ違います。数十年に渡って、積んできた癖はみんな違います。これらの癖を徐々に消して太極拳らしい効率高い運動法で身を変えることは太極拳修練の重要価値でもあります。講習中に一番落ち込ませるときは、推手かと思います。推手はいつ何をやっても負けます。でも、これは一般的です。もし、近いうちに先生に勝てるこそ進歩というご判断でしたら、是非変えてみてください。推手の時は、なぜ相手が倒れない、なぜ自分が倒れる、方法を変えてみればどうなるかという方向にした方をお薦めします。さすれば推手は楽しくなれるかもしれません。つまり、勝利を楽しむことから探求を楽しむことに変わります。勝利の楽しみは一時だけですが、探求の楽しみは長く続きます。
後は、時間制限つきの修練目標を設置しない方がいいです。不要なストレスになりますから。幼少時からの学校教育ではありませんから、皆様の練習具合は統一できません。よって進歩のスピードも大きくばらつきます。誰かを参考に自分を押すよりも、自己ペースで練習し、自分なりに太極拳を悟っていく方をお薦めします。
難易度と相談
太極拳の面白さは難しさと併存します。多くの新入受講者の方にとって太極拳の修練は多少の自己チャレンジになります。最初に直面されるのは体力の問題です。一見穏やかなものですが、いきなり慣れない故にほとんどの方々は難しいと実感します。本格的な修練はごまかしできませんから。逆境に強いお心が多少必要です。でも、無理をなさる必要はありません。ここのポイントは目標設定と相談にあります。
一気に高い目標を設定すれば、誰でも難しいと感じるんでしょう。急がずに、小さい目標を考えましょう。あるいは目標を設定しなくてもよいです。毎日の練習を楽しむことができれば、自然に徐々に精進します。楽しければ、難しいと特に感じません。
困惑をいつでも先生に相談してください。勘違いされる方がよく居ます。「どうもうまくいかないな、やはり自分がためなんじゃないか」と。言わず言わずに数回経過して、辛いなと思ってやめてしまいます。こうなりますと、大変残念です。しかし、受講者それぞれに適した程よい練習は受講者と先生が一緒に探すものです。決して先生が一方的に決めつける物ではありません。これを達成させるために、ぜひ先生にご相談ください。受講者の能力と先生の期待の間の差を消しましょう。さすれば、講習は順調に進めましょう。
力の感覚
体型が大きくない方が、いつも一人で受講されますと、「先生は力が大きいから、推手に負けないじゃないか」と言う疑問を持ちがちらしいです。ここで力で勝負しているかどうかを判断する簡易方法を説明します。まずは、力で圧倒される場合は、双方の力がぶつかっているという認識を持ちましょう。自分が空気であれば相手も力を出しません。自分が力をいっぱい出しても負けるときは、つまり相手から出てきた力は自分の限界を越えました。これは自分が限界に達していることも意味します。ここがポイントです。人は力を限界まで出すときは体のその部分は振るえます。自分の腕が振るえていたら、力で圧倒されています。振るえていなかったら力で圧倒されていないことになります。
では、なぜ二人同時受講によく出る方々はこの疑問を持たないでしょうか。理由も簡単です。先生は二人を相手に同時に推手をやりますから。つまり、左手に一人で、右手に一人です。力で二人を圧倒しようとも、到底無理な話です。
問答集と文選
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